食品取扱従事者等の検便検査
近年、多発する食中毒事件を受け、食品衛生管理を取り巻く環境は厳しくなり、食品に携わる企業様に質の高い衛生管理の維持が求められています。腸内細菌検査は食中毒菌保菌者を早期発見し、二次汚染を防ぐための大切な検査です。弊社では、腸内細菌検査の精度向上と効率化を図り、多様化するニーズにお応えいたします。
(大量調理施設衛生管理マニュアルより一部抜粋)
ベロ毒素(VT1、VT2)を産生する大腸菌を総称して腸管出血性大腸菌(EHEC)といいます。腸管出血性大腸菌(EHEC)は、感染症予防法の第3類感染症に指定されていますので、特定の職種への患者および保菌者の就業制限が必要になります。
O157を含む腸管出血性大腸菌は、選択剤に対する耐性が弱い菌株も存在するため、選択剤含有培地に発育しない株があります。このため弊社では、選択剤を含まない培地を用いて腸管出血性大腸菌の全てを検査しています。また、弊社の検査システムは、感染症予防法の第3類感染症および大量調理施設衛生管理マニュアルに対応しています。
ベロ毒素非産生大腸菌 |
病原血清型大腸菌(EPEC) 毒素原性大腸菌(ETEC) 組織侵入性大腸菌(EIEC) 腸管付着性大腸菌(EAggEC) |
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ベロ毒素産生大腸菌 |
腸管出血性大腸菌(EHEC) O1,O6,O8,O15,O18,O25,O26,O28ac,O29,O55,O63,O74,O78,O91,O103,O111,O112ac,O115,O119,O121,O124,O125,O126,O128,O136,O142,O143,O145,O146,O148,O152,O153,O157,O166,O168,O169,型不明 |
※2000~2021年に分離した腸管出血性大腸菌の血清型
発生件数(件) | 患者数(人) | 死者数(人) | |
平成28年 | 1,139 | 20,252 | 14 |
平成29年 | 1,014 | 16,464 | 3 |
平成30年 | 1,330 | 17,282 | 3 |
令和元年 | 1,061 | 13,018 | 4 |
令和2年 | 887 | 14,613 | 3 |
令和3年 | 717 | 11,080 | 2 |
令和4年 | 944 | 6,405 | 5 |
厚生労働省食中毒統計より
5項目セット |
赤痢 サルモネラ チフス パラチフス 腸管出血性大腸菌 |
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追加項目 |
腸炎ビブリオ カンピロバクター 黄色ブドウ球菌 コレラ菌 他 |
※腸管出血性大腸菌は、すべての血清型を対象としております。
お電話または、下記のお問い合わせフォームにてご連絡ください。腸内細菌検査の運用スタイルについて、ご希望をお聞かせください。お聞きした内容にて、お客様情報を登録させていただきます。
(対象施設、対象者、住所、TEL、FAX等)
検査に必要な資材(依頼書・個人提出袋・採便容器等)を発送いたします。
指定の容器に必要量を採取し弊社へ返送お願いいたします。
午前中に到着した分は当日受付を行い検査に進みます。
(諸条件により翌日以降の受付になることがあります)
ご指定の送付先へ報告書を発送いたします。
感染力が大変強く、少量(10~100個)でも発症する。
症状が治まっても、1週間~1カ月間はウイルスが排出されるため、注意が必要。また感染者の中には症状の出ない人もいる。
熱や酸、消毒用アルコールにも強く、不活化には85℃で1分以上の加熱、高濃度の次亜塩酸ナトリウムによる消毒が必要。
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱が1~2日続く。
感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともある。
乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも要注意。
感染から発症まで24~48時間。
食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合。
患者の糞便や吐物から人の手などを介して感染した場合。
家庭や共同生活施設などでの飛沫感染など直接感染する場合。
汚染された貝類(カキなどの2枚貝)を、生あるいは不十分な加熱調理で食べた場合。
汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合。
トイレの後、調理や食事の前には石けんを使って流水でよく洗う。
ノロウイルスに汚染されている可能性がある食品は、中心部までよく加熱する。(ウイルスは中心温度85℃以上で1分間以上の加熱で死滅するといわれています。)
調理器具の洗浄、消毒を十分に行う。
生野菜や果物はよく洗う。
必ず手袋(ゴムやビニール製)、マスクなどを使用し、塩素系の消毒剤で消毒する。
屋内の場合、換気を十分に行う。
石けんと流水を使って丁寧に洗う。
食事の前、排泄のあとには入念に。
手洗いを十分行うことが困難な場合には、それぞれの状況に合わせて指導を。
手ふきタオルの共有は厳禁。
使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着用する。
汚染した便座や床などは次亜塩素酸ナトリウムを0.1%濃度に薄め、浸すように拭く
使用した布などは床に置かず、すぐにビニール袋に入れて処分する。
手袋をはずし(外側をうちにする)手洗いをする。
リネン類を処理する際は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用する。
汚物の付着したリネン類は専用の袋に入れる(汚物を床などに付着させないよう注意する)。
施設内や家庭で洗濯する場合は、おむつなどについた汚物を十分に落とし、最後に他の洗濯物と分けて適切に洗濯、消毒を行う(熱水洗濯80℃で10分間、もしくは塩素系漂白剤の使用)。
汚れたリネン類を入れている容器などを介して感染が拡大する危険性もあるので、十分に注意する。
施設内で発生する感染症の多くは、施設外からの持ち込みが原因です。
毎日の健康観察で、症状の有無、排泄の状況、食事の摂取状況を確認し、医療機関を受診した場合は、診断結果や治療内容も確認する。
通常に比べて下痢やおう吐などの症状がある者が多い場合は集団発生を疑い、職員や利用者及びその家族が適切な感染防止行動がとれるよう、正しい情報を迅速に伝えることも必要です。
発生 件数(件) | 患者数(人) | 死者数(人) | 原因食品:患者数(人) (患者数多数の主な発生事例について記載) |
|
平成 28年 | 354 | 11,397 | - | 不明(旅館の提供した食事):579 |
平成 29年 | 214 | 8,496 | - | きざみのり:患者数1,084 磯和え(学校給食):763 |
平成 30年 | 256 | 8,475 | - | 不明(給食弁当):550 |
令和 元年 | 212 | 6,889 | - | 昼弁当(飲食店):483 バターロール(製造所):324 |
令和 2年 |
99 | 3,660 | - | 弁当(仕出屋):559 弁当(製造所):397 夕食(旅館):309 |
令和 3年 |
72 | 4,733 | - | 不明(仕出屋):2,545 不明(飲食店):165 昼食(給食施):158 |
令和 4年 |
58 | 1,918 | - | 調理食(飲食店):309 調理食(仕出屋):177 弁当(飲食店):139 |
厚生労働省食中毒統計より
検 査 項 目 名 | ノロウイルス抗原 BLEIA | ノロウイルスRNA |
---|---|---|
検 査 材 料 | 糞便(1g) | 糞便(1g)・吐物(2g) |
保 存 | 冷蔵 | 冷蔵 |
検 査 方 法 | BLEIA | リアルタイム RT-PCR |
基 準 値 | 陰性(-) | GI(-) GII(-) |
実 施 料 判 断 料 | 未収載 | 未収載 |
所 要 日 数 | 当日~2日(10/1~3/31)※ 当日~3日(4/1~9/30)※ | 当日~2日※ |
専 用 容 器 |
※検査受付当日中のご報告も可能です。受付から確定までに日祝日がある場合には、更にその分の日数を要します。受付当日報告には条件がございますので、詳しくはお問い合わせください。
ホタルルシフェラーゼによる生物発光法は、発光の量子収率が高いため、従来の化学発光法に比較して感度が数倍から数十倍高く、遺伝子検査に近い感度を持っています。また、遺伝子検査よりも簡便・迅速・低コストが実現でき、調理従事者等の衛生管理に貢献できると考えられます。
検査項目 | 価格 (税込) | 検査 材料 | 所要日数 | 検体の 送付方法 | 検体 送料 |
5項目セット
赤痢
|
1,500 | 糞便 | 2~7日 | 郵便 | 弊社 負担 |
5項目セット(迅速)
赤痢
| 2,000 | 糞便 | 翌日~7日 | 郵便 ・ 宅配便 | お客様 負担 |
ノロウイルス-BLEIA ※ | 4,000 | 糞便 | 翌日~3日 | 郵便 ・ 宅配便 | お客様 負担 |
ノロウイルス-RNA | 6,000 | 糞便 | 翌日~2日 | 郵便 ・ 宅配便 | お客様 負担 |
大腸がん検診 (ヘモグロビン2日法) | 1,000 | 糞便 | 翌日~7日 | 郵便 | 弊社 負担 |
新型コロナウイルス (リアルタイムRT-PCR法) | 18,000 | 唾液 | 2日~4日 | お客様にて当社へお持ち込みお願いいたします。 |
※4月~10月は火・金曜日のみの検査になりますので、受付~結果報告まで上記日数より時間がかかる場合があります。
★所要日数は、弊社営業日になります。
★検査料金のお支払方法はPayPay限定となります(採取容器をお渡しする際にお支払いただきます)。
お電話または下記の『個人向け検査 申込み問合せフォーム』より、実施を予定されている検査項目をご連絡ください。
実施内容についてお打ち合わせ終了後に、検査資材をお渡しします。(地図)
検査資材お受け取りの際にPayPayにて検査料金をお支払いください。
検体を採取後、実施内容のお打ち合わせ時に指定された方法で検体をお送りください。
検体発送後、5~10営業日で検査報告書を郵送します。
検査料金のお支払いは「PayPayを利用した対面方式」限定となりますので、ご来社いただく必要があります。
ご来社が難しい方は、お問い合わせの際にご相談ください。
その他関連情報へのリンク
腸内細菌検査・分離菌統計情報(サイト内リンク)
ノロウイルス検査の詳細(サイト内リンク)
食中毒関連情報(厚生労働省HP)
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