シー・アール・シー > IGRA(インターフェロンγ遊離試験)
 

 

 
IGRA:interferon-gamma release assay(インターフェロンγ遊離試験)は、ツベルクリン反応と異なり、BCGおよび、M.kansasii,M.szulgai,M.marinumを除くほとんどの非結核性抗酸菌の影響を受けない優れた特長をもっています。
接触者の健康診断をはじめ、結核の感染診断に広く使われています。
 
 
 
IGRAはこのような場面で有用です
 
 
接触者健診

結核感染性患者の接触によって新たに感染した人の発病リスクはきわめて高く、接触者健診によって感染者を発見し潜在性結核感染症(LTBI)治療を行うことは重要です。接触者健診では初発患者への濃厚接触者を第一同心円として対象者を選定し、IGRAを実施します。
 
 
医療従事者の健康管理

医療従事者雇用時のベースライン検査としてIGRAを実施します。また、結核患者と常時接触する結核病棟、結核リスクの危険が高い患者がしばしば受診する救急外来、結核菌を扱う臨床検査技師など感染リスクが高い職場でも、健康診断時に定期的なIGRAを実施します。
 
 
発病リスクが高い患者および免疫抑制状態にある患者の健康管理

結核の発病リスクが高い糖尿病、腎不全、免疫抑制剤使用患者などへ、潜在性結核感染症(LTBI)治療の適応判断にIGRAを実施します。
 
 
活動性結核の補助診断

診察または画像診断などにより活動性結核が強く疑われるが、細菌学的検査または組織学的検査で確定診断が得られない患者の補助診断にIGRAを実施します。
 
※ 参考資料:日本結核病学会予防委員会「インターフェロンγ遊離試験使用指針(2014年5月)」



状況に応じて2種類のIGRAが選択できます
  HIV/AIDS
臓器移植(免疫抑制剤使用)
珪肺
慢性腎不全による血液透析
最近の結核感染(2年以内)
胸部X線画像で線維結節影
  (未治療の陳旧性結核病変)
生物学的製剤使用
  副腎皮質ステロイド(経口)使用
副腎皮質ステロイド(吸入)使用
その他の免疫抑制剤使用
コントロール不良の糖尿病
低体重
喫煙
胃切除
医療従事者
 
Kekkaku Vol.88,No.5;497-512,2013「潜在性結核感染症治療指針」より一部抜粋
 
 
状況に応じて2種類のIGRAが選択できます
 
検査要項
検査コード 2889 2734
検査項目名 QFTゴールドプラス T-SPOT.TB
検査材料 血液 6mL 血液 9mL
保  存 冷蔵 18〜25℃
検査方法 EIA ELISPOT
所要日数 2〜3日 4〜5日
容  器 53.QFT用容器
42.T-SPOT用容器
備  考 採血後、48時間以上経過した検体での
検査はできません。
採血後、54時間以上経過した検体での
検査はできません。
よくある検査のご質問:QuantiFERON TB ゴールドプラスは従来法とどう違うのですか?(サイト内の別ページへリンク)
 


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