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 ノロウイルスが原因の食中毒は年々増加傾向にあり、2001年以降患者数は1位となっています。
 ノロウイルスは冬場に多く発生し、食中毒および感染性胃腸炎の主な原因となるウイルスです。ヒトの手を介した感染が多いため、調理施設、医療現場、老人介護施設および保育園などでは定期的な検便検査が求められています。




特徴
感染力が大変強く、少量(10〜100個)でも発症する。
症状が治まっても、1週間〜1カ月間はウイルスが排出されるため、注意が必要。また感染者の中には症状の出ない人もいる。
熱や酸、消毒用アルコールにも強く、不活化には85℃で1分以上の加熱、高濃度の次亜塩酸ナトリウムによる消毒が必要。

主な症状
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱が1〜2日続く。
感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともある。
乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも要注意。

潜伏期間
感染から発症まで24〜48時間。

どんなときに感染する?
(1)感染した人からの感染
ア.

食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合。

イ. 患者の糞便や吐物から人の手などを介して感染した場合。
ウ. 家庭や共同生活施設などでの飛沫感染など直接感染する場合。

  (2)ノロウイルスに汚染された物を摂取
ア. 汚染された貝類(カキなどの2枚貝)を、生あるいは不十分な加熱調理で食べた場合。
イ. 汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合。

感染予防
(1)手洗い
トイレの後、調理や食事の前には石けんを使って流水でよく洗う。

(2)食品の取扱い
ア. ノロウイルスに汚染されている可能性がある食品は、中心部までよく加熱する。
(ウイルスは中心温度85℃以上で1分間以上の加熱で死滅するといわれています。)
イ. 調理器具の洗浄、消毒を十分に行う。
ウ. 生野菜や果物はよく洗う。

(3)糞便・おう吐物の処理
ア. 必ず手袋(ゴムやビニール製)、マスクなどを使用し、塩素系の消毒剤で消毒する。
イ. 屋内の場合、換気を十分に行う。

施設等での対策
(1)手洗いの徹底(手指を介した二次感染の予防)
ア. 石けんと流水を使って丁寧に洗う。
イ. 食事の前、排泄のあとには入念に。
ウ. 手洗いを十分行うことが困難な場合には、それぞれの状況に合わせて指導を。
エ. 手ふきタオルの共有は厳禁。

  (2)糞便・おう吐物の処理(糞便、おう吐物を介した二次感染の予防)
ア. 使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着用する。
イ. 汚染した便座や床などは次亜塩素酸ナトリウムを0.1%濃度に薄め、浸すように拭く。
ウ. 使用した布などは床に置かず、すぐにビニール袋に入れて処分する。
エ. 手袋をはずし(外側をうちにする)手洗いをする。

(3)リネン類の消毒(リネン類を介した感染の拡大防止)
ア. リネン類を処理する際は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用する。
イ. 汚物の付着したリネン類は専用の袋に入れる(汚物を床などに付着させないよう注意する)。
ウ. 施設内や家庭で洗濯する場合は、おむつなどについた汚物を十分に落とし、最後に他の洗濯物と分けて適切に洗濯、消毒を行う(熱水洗濯80℃で10分間、もしくは塩素系漂白剤の使用)。
エ. 汚れたリネン類を入れている容器などを介して感染が拡大する危険性もあるので、十分に注意する。

(4)利用者と職員の健康管理(施設などでの早期発見のために)
    施設内で発生する感染症の多くは、施設外からの持ち込みが原因です。
    毎日の健康観察で、症状の有無、排泄の状況、食事の摂取状況を確認し、医療機関を受診した場合は、診断結果や治療内容も確認する。通常に比べて下痢やおう吐などの症状がある者が多い場合は集団発生を疑い、職員や利用者及びその家族が適切な感染防止行動がとれるよう、正しい情報を迅速に伝えることも必要です。


ノロウイルス検査概要

項目コード 2506 2547
検査項目名  ノロウイルス抗原 BLEIA ノロウイルスRNA
検 査 材 料 糞便 糞便(1g)・吐物(2g)
保    存 冷蔵 冷蔵
検 査 方 法 BLEIA RT-PCR
基 準 値 陰性(−) GI(−) GII(−)
実施料判断料 未収載 未収載
所 要 日 数 2〜4日(10/1〜3/31)
2〜8日(4/1〜9/30)
2〜4日(10/1〜3/31)
2〜5日(4/1〜9/30)
専 用 容 器






BLEIA 法(生物発光酵素免疫測定法)は、ノロウイルスを特異的かつ高感度に検出することができます。また、全自動生物化学発光免疫測定装置BLEIA®-1200により糞便由来のノロウイルスを簡便かつ短時間に検出することが可能になりますので、ノロウイルスの検便検査に最適です。



同時再現性
    (COI)
  陰性 陽性
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
8.3
8.4
8.3
8.2
8.0
8.4
8.2
8.1
8.2
8.3
mean
S.D.
C.V.(%)
  8.2
0.13
1.6
(メーカー資料)
日差再現性
    (COI)
  陰性 陽性
1
2
3
4
5
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
8.6
8.2
8.1
8.6
8.7
mean
S.D.
C.V.(%)
  8.5
0.25
2.9
(メーカー資料)
他法との相関
         
  RT-PCR法
陽性 陰性
BLEIA法 陽性 17 2 19
陰性 3 107 110
20 109 129
陽性一致率:85.0%
陰性一致率:98.2%
全体一致率:96.1%
(社内資料)



 ルシフェリン・ルシフェラーゼによる生物発光法を原理としています。
 抗体を結合した磁性粒子と検体中の抗原を反応させ、さらにルシフェラーゼ標識抗体を加え免疫反応を行います。 B/F分離後、基質のルシフェリンを加えると発光します。この発光量を検出することで、検体中の抗原を測定あるいは検出します。




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