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サルモネラ食中毒の予防法は?
 サルモネラ属菌は鶏、豚、牛などの家畜や哺乳動物の腸内にある細菌で、糞便などの汚染によって川や湖水など自然環境や生活環境に多く見られます。

 潜伏時間は通常12〜24時間で腹痛、下痢、発熱(38〜40℃)、嘔吐を伴うこともあります。平成17年の病因物質別発生状況は、事件数144件、患者数3700人、死者1名です。

 原材料に由来するせいか、地域的に集中して発生する傾向があり、近くで発生した時は注意が必要です。健康保菌者がいますので、関係者は検便を行ってください。

 原因食品の主なものとして、食肉製品、鶏卵、乳製品などがあげられます。特に洋菓子、自家製マヨネーズ、オムレツなど鶏卵を使用した食品で多発しています。それは卵の中がサルモネラで汚染されているためです。卵のサルモネラ汚染は卵1万個に対して2〜3個の割合であるといわれています。しかし、新鮮な卵は菌量が少なく健康被害はありませんので、卵の賞味期限をチェックしてください。

 この汚染が進んだ卵を「なま」または「加熱不十分」で利用した場合、食中毒の原因となってしまいます。また卵を割ってから時間を置くなど、保存が悪いと菌が増殖します。

 健康状態の良くない時、幼児、高齢者の方などは生で食べることは控えた方が無難です。

 サルモネラ食中毒を予防するには一般的に言われている食中毒予防の3原則を守りましょう。
  1.菌を食品につけない
  2.食品中で菌を増やさない
  3.菌を殺す



こらぼ2006年秋号より抜粋