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知っていますか?STDのこと -性感染症のはなし- |
STD ってなに? |
「性行為で感染する病気(性感染症)」を総称して、STD(Sexually Transmitted Diseases)といいます。最近では、STI(Sexually Transmitted Infections)と呼ばれることもあります。 STDは、たった一度の性行為でも、その相手がSTDに罹っていれば感染する可能性があります。 感染源は体液(精液、膣分泌液、血液など)の中に含まれており、性行為をすることで主に人体の粘膜(陰茎、膣、肛門、尿路)を介して感染します。その反面、性行為以外の日常生活においては通常感染しません。また、「感染する」ものであり、自然発生することはありません。 近年、性行為の低年齢化に伴い、高校生の間でもSTD感染が広がりつつあります。また、高齢化社会においては、年齢を重ねても性行為を前向きに楽しめるようになっており、中高年でも感染率が高くなっています。 STDの恐ろしいところは、STDになっても無症状であることも多く、自覚症状がない場合や症状が軽くて気がつかないことがあげられます。 いくら自覚症状がないといっても病気は進行します。知らず知らずのうちにパートナーにうつす可能性もあり、感染がどんどん広がってしまうことが大きな問題です。また、自覚症状があっても医療機関を受診しにくいという理由により、早期の治療や正しい治療ができないこともあります。 |
STD は性行為で感染します |
STDは、感染している人との性行為により感染します。病原体を含む精液や腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染します。 | ||
・セックス(膣性交) ・オーラルセックス(口腔性交) ・アナルセックス(肛門性交) |
STD は日常生活では感染しません |
・握手をする ・手すりや吊り革をさわる ・同じ風呂に入る ・コップの回し飲み ・同じ蚊に刺される ・トイレのしぶきがかかる ・便座に座る など |
性感染症(STD)の感染に気づかず放っていると・・・ 症状が無くても進行します パートナーに感染させてしまいます 不妊症の原因になります 子どもに感染します |
STD の予防法 |
STEADY SEX(セックスパートナーを限定する) |
複数のパートナーとの性行為は、感染する機会を増やします。パートナーの特定は感染予防のために大切なことです。セックスパートナーを恋人や配偶者などに限定しましょう。 ただし、「現在のセックスパートナーがお互いのみであること」 と、「STDの検査を受けて、お互いが感染していないことを確認していること」が前提条件になります。 |
「早期発見」、「早期治療」を行うために 少しでも不安なことがあれば検査をしましょう |
STDは早めに治療すれば治りやすく、不妊などの後遺症を残さずに回復します。パートナーも一緒に検査を行い、必要があれば治療を受けましょう。 |
SAFER SEX (より安全なセックスをする) |
コンドームをつけることを心がけましょう | |
コンドームはバリアの役割を果たすため、感染している人の精液や膣分泌液が口や性器の粘膜に接触することを防ぎます。 コンドームで予防できないSTDもありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています。 |
オーラルセックスでもコンドームが必要 |
STDはオーラルセックスで、喉にも感染します。オーラルセックスが一般的になりつつある一方で、予防の必要性がほとんど知られていないために、感染が広がっています。 オーラルセックス時にも、男性器にはコンドームを、女性器にはラップを使うなどして予防しましょう。 |
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STD を防ぐには、正しい知識を身につけることが何より肝心です | |
「コンドームを着用する」「STDの疑いがあるときは性行為をしない」といった基本的な知識を持っていれば、STDの感染はかなりの確率で防ぐことができます。 |