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食品添加物について
 食品添加物が使われている食べ物と聞くと、身体に良くないや身体に悪いなど、不安に感じる方は少なくないかもかもしれません。今回は食品添加物についてです。

 まず、食品添加物とはどういうものを指すのかというと、食品衛生法では品の製造過程で、または加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するものと定義されています。また食品添加物として使用するものは、原則としてすべて厚生労働大臣が指定することになっています。そして、食品安全委員会において一日の摂取許容量(ADI)の設定などの安全性の評価を行い、厚生労働省はその評価結果を受け、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会において、日常の食事を通して摂取される食品添加物がADIを十分下回るように、使用基準などを定める安全管理を行っています。

 ここまで管理されたものが使用されているのに、どうして不安に感じるのでしょうか?
 例えば豆腐の食品表示として、
  (1)大豆(国産)、塩化マグネシウム(にがり)
  (2)大豆(国産)、凝固剤
 と書かれていた時にどちらの商品を選びますか?

 これらふたつはどちらも問題ない表示になるのですが、なんとなく(1)の方がこの商品に何が使われて作られたのかわかる気がします。

 私たちは知らないことに関して不安に感じます。

 それが食品添加物にも当てはまるのではないでしょうか?食品添加物についてマイナスイメージを持つような情報はよく目にしますが、食品表示についての読み取り方はあまり目にしません。今の時代は食品添加物を使っている食べ物が多く食卓にのぼっています。食品添加物が使われているから悪いではなく、上手に付き合っていくことが必要だと考えられます。
 


こらぼ2012年冬号より抜粋