TOP > 気になる「水」「食」「大気」のはなし > 食中毒にかからないための食生活  
食中毒にかからないための食生活
 食中毒は、食中毒菌やウイルスに汚染された食べ物を食べて起こします。しかし、発症率は20%程度で、同じ物を食べても80%の人は発症しません。日頃の食事に注意することで、食中毒にかかりにくい体質に改善できます。

 人の腸内には大腸菌を含む腸内細菌が存在します。人により菌の量も組成も異なります。お腹の中に良い腸内細菌がたくさん存在すると、病原性微生物が腸に入ってきても増殖しにくくなります。腸内細菌の組成を良くするには、発酵食品や野菜を多く摂ることが重要です。また、健康な食事は体力を付け免疫力を高めます。

 殺菌された加工食品や冷凍食品のように菌数の少ない食事を多く摂る人は、腸内細菌の組成が貧弱になり、良い腸内細菌が少なく、病原性微生物が腸に入ってくると増殖して発症します。

 これを防ぐためには、偏食せずに多くの食材を摂ることが大切です。

 1日に30品目の食材を目標にすれば、自然に野菜類が増えてきます。生活習慣病対策と同じです。外食の多い人は単品メニューより、定食のような食材の多いメニューを選ぶと良いでしょう。食材の数が多いのは宅配の弁当です。大量に作るため、メインの肉や魚に加え、煮物や和え物、酢の物や付けあわせ野菜といった20品目以上の食材が使われています。



こらぼ2007年秋号より抜粋