TOP > 気になる「水」「食」「大気」のはなし > 飾り餅に生えたカビ・・・これって食べても大丈夫?  
飾り餅に生えたカビを削り、水もちにしました。
これって食べても大丈夫?
 カビの生えたお餅は食べない方が賢明です。

 おもちに生えるカビは現在知られているだけでも20種類以上あるといわれています。

 青カビは、抗生物質のペニシリンを作ることでも知られていますし、その他にもカビは発酵食品に多く利用されたりして役だっています。しかし、ナッツ類や穀類に生えるある種のカビは、アフラトキシンという発がん性を示すカビ毒素を産生します。アフラトキシンは、天然物でもっとも強力な発ガン物質として知られています。

 カビ毒は熱に強く、カビの菌糸は内部に深く入っていますのでカビの見えるところだけそぎ落とせば大丈夫というものでもなく、焼いたりゆでたりしても安心とは言えません。

 それと、おもちにカビを生やさない事が大事です。おもちは、表面に粉がついているとカビやすいので、粉はよく拭きとっておきます。そして、ポリ袋に入れ、まだ軟らかいうちから冷蔵庫に入れておくことです。

 お供えのおもちをきれいに保つには、焼酎を使うのが秘訣です。まだ、つきたてのうちに、焼酎をきれいな布巾に含ませて、全体にタップリ塗っておきます。

 アルコールの働きで、かびも生えないし、ひび割れも防げるという訳です。特にもちを重ねる部分には多めに塗ってください。



こらぼ2005年創刊号より抜粋