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清涼飲料水について
 清涼飲料水というとジュースのように味がついているものを連想される人が多いと思いますが、その他にも清涼飲料水と分類されるものがあることをご存知ですか?

 日本ではミネラルウォーターは清涼飲料水という区分になっています。安全性確保と公衆衛生の見地から製造時の基準や製品の成分規格を定めることで、流通するミネラルウォーター類を安心して飲めるように基準値が決められています。

 水道法水質基準の改正やWHOなど世界的な水質規制の動向も考慮して、今回、清涼飲料水の分類と規格基準を改正する方向性が打ち出されました。

 改正後は3つの分類へと変更になります。
  1.ミネラルウォーター類(殺菌・除菌有)
  水のみを原料とする清涼飲料水のうち、殺菌または除菌を要するもの
  2.ミネラルウォーター類(殺菌・除菌無)
  水のみを原料とする清涼飲料水のうち、泉源の衛生管理がなされ、殺菌または除菌を要しないもの
(NMW規格に準拠するもの)
  3.ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水
  上記以外の清涼飲料水(冷凍果実飲料及び原料用果汁を含む)

 またミネラルウォーター類の規格基準については原水基準と成分規格の整合性を図り、より効率的に安全を確保する規格体系に変更となっています。

 身近になったペットボトルなど、容器入りのミネラルウォーターもこうした厳密な衛生管理のもとで製造されています。

※ NMW規格とは、コーデックス(食品の国際規格)のナチュラルミネラルウォーター規格です。



こらぼ2011年春号より抜粋