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浄水器と整水器の違い
 日本は安全な水道水が全国に供給されていますが、原水の状態で美味しく飲めないことがあります。そのような場合、浄水器や整水器を使用することで水道水を美味しく飲めるようになりますが、これらは一体どのようなものなのでしょうか?

 浄水器は、経済産業省の家庭用品品質表示法において「飲用に供する水を得るためのものであって、水道水から残留塩素を除去する機能を有するものに限る」と定義されています。

 現在、数え切れない程の浄水器が売られおり、蛇口直結型、据え置き型、水栓一体型、アンダーシンク型、ポット型などがあります。浄水器のろ材には、活性炭やろ過膜、逆浸透膜などがあり、残留塩素のほかに濁りやサビ、トリハロメタン、鉛、その他の有害物質などを取り除きます。

 メリットとしては、高価なものもありますがメーカーや機種によっては、比較的安価で購入できるということです。デメリットとしては、カートリッジの管理を怠るとかえって水質を悪くさせることがあります。

 一方、整水器は浄水をさらに電気分解して生成するもので「アルカリイオン水」と「酸性水」に分解します。アルカリイオン水は飲用に適していますが、酸性水は適していません。しかし、酸性水には殺菌効果や美肌効果があるので、お風呂や洗顔に使うと効果的です。また、アルカリイオン整水器と名称がついているものは、薬事法で家庭用医療機器として承認されています。デメリットとしては、浄水器に比べると高価になります。

 水を美味しく安全に飲みたければ、塩素や有害物質を取り除いてくれる浄水器が良いでしょう。さらに、水を健康や暮らしに役立てたいと思うなら、整水器を選ぶと良いでしょう。



こらぼ2011年冬号より抜粋