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質問 副甲状腺ホルモン(PTH)の各種測定法の違いを教えて下さい。 |
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回答 PTHは分泌された後、速やかに分解されるため、血中には分解されていない全長PTHに加え、N端、C端、中間部など種々のPTHの断片が存在しています。PTHの測定法はこれらのどれを検出しているかによって分けられます。 PTH-C端は、全長PTHとC端を含むPTH断片を測定する方法で、現在は使用されていません。 高感度PTHは、全長PTHと中間部を含むPTH断片を測定する方法で、PTH-C端に比べて高感度なためこの名が付けられました。 インタクトPTHは、全長PTHのみを測定し、最も高感度な測定方法です。ただし、不安定なためすぐに分解されてしまうので、採血後直ちに遠心してEDTA血漿を分離するなどの注意が不可欠です。 最近、腎不全患者の血中には、一部が欠損したPTHが存在し、PTHを阻害することが分かりました。そこで生物活性のある全長PTHのみを測定する新しい方法がホールPTHです。 一般的に、原発性副甲状腺機能亢進症および副甲状腺機能低下症(原発性か偽性かの診断)にはインタクトPTHを測定します。
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