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質問
血尿中の尿沈査赤血球形態の考え方

 血尿とは赤血球の尿中への異常な排泄と定義されており、健常人においてもわずかですが尿中に赤血球を認め、その量は1個/μL(約4個/HPF)以下とされています。沈査として顕微鏡的血尿は5個/HPF以上の赤血球を認めた場合を示します。  
 血尿を認めた場合には、その原因がどこにあるかが臨床的に重要で多岐にわたりますが、大きく内科的血尿と泌尿器科的血尿に大きく分けられます。出血している部位が腎糸球体(糸球体性血尿)か、糸球体以外の部位によるものか(非糸球体性血尿)を鑑別することで原因がどこにあるのか判別できます。
 
 Isomorphic RBC:尿中赤血球形態の表現において、円盤状、金平糖状などの均一な形態を示す場合を均一赤血球と呼び、非糸球体性(非糸球体型赤血球)の血尿の際に多くみとめられます。
 
 Dysmorphic RBC:コブ状、断片状、ねじれ状、標的状など多彩な形態を示し、大小不同などが認められる場合を変形赤血球と呼びます。蛋白陽性や円柱尿などの糸球体性(糸球体型赤血球)の血尿を推定する場合に多く認められます。(ただし全てが鑑別できるわけではありません)
 
 血尿中の赤血球数を確認し、糸球体型赤血球か非糸球体型赤血球かを判別し、そのほかの尿中成分の有無を確認することで、出血の原因がどこにあるのか臨床的に判別する手助けになります。