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質問
骨塩定量検査について教えてください。

 骨塩定量検査は骨粗鬆症を診断するために用いる検査の一種です。
 
 骨粗鬆症とは、加齢や長年の生活習慣により骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
 
 骨塩定量検査は具体的には、骨密度を測定し、その数値によって骨粗鬆症かどうかの判断をします。骨密度測定方法は4種類があります。(表1参照)
 
 検査方法によって測定する部位が違い、それぞれの基準値より導き出される数値も違いますが、日本骨代謝学会より診断基準が公表されており、換算してその基準によって評価します。
 
 当社で実施している検査方法は浜松ホトニクス(株)が開発したDIP法で左手第二中手骨のX線フィルムやデジタルデータを解析する方法です。一定の撮影条件で、左手を標準物質(アルミスケール)とともにレントゲン撮影し、第二中手骨の皮質骨の陰影度と標準物質の陰影度を比較して骨密度を算出します。骨密度はアルミニウムの厚さに換算されます。また、骨塩定量検査はX線フィルム、CD-RやDVD、USBメモリでのフィルムレス対応に加え、インターネットでの検査依頼が可能です。
 
 骨粗鬆症は検査による早期発見と早期治療を行うことが可能ですので、定期的な骨塩定量検査をお勧めします。
 
〈参考〉
・DIPによる骨塩定量検査について 浜松ホトニクス(株)
・原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)

 
表1表2