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質問 リウマチ因子検査にはいろいろありますが、違いを教えてください。 |
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回答 リウマチ因子は免疫グロブリンの一つであるIgGに対する自己抗体で、関節リウマチの患者血清にしばしば検出されることから名づけられました。 抗体は本来、外部から侵入した異物と反応します。ところが、自分自身の成分と反応することがあり、自己抗体と呼ばれます。 リウマチ因子の検査法には、RAテストやRAPA、RF定量検査があり、これらの検査法では主にIgMクラスのリウマチ因子が検出されます。 RAテストは定性検査でスクリーニングに使用されます。RAPAは従来のRAHAを改良した力価(倍数)で表す半定量検査で、日本でのみ測定されています。RF定量はリウマチ因子を定量するもので、より詳細な関節リウマチの経過観察、治療効果判定に有用です。 これに対し、すべてのグロブリンクラスのリウマチ因子を検出し、早期関節リウマチの診断に有用なのがCA・RF(抗ガラクトース欠損IgG抗体)です。またIgGクラスのみを検出するIgG型リウマチ因子は関節リウマチの疾患活動性や悪性度の判定、治療効果のモニタリングに使用されます。 リウマチ因子は関節リウマチ患者の約80%が陽性となります。つまり、関節リウマチであっても陰性になる可能性があるということです。また、それ以外の病気でも陽性になることがあります。例えば、全身性エリテマトーデスでは30%、肝硬変や肝炎、悪性腫瘍などでも陽性を示すことがあり、健常者でも2%程度は陽性となります。関節リウマチの診断はこの検査だけに頼らず、総合的な判断が要求されます。
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